カメラ講座

第5回 少し興味が出てきたひとへ…

……さて、どんな写真が撮れただろうか。イメージ通りに撮れた写真や、イメージしたのとは全然違うもの、思わぬ傑作もあったかもしれない。
フィルム1本分の写真の中にこんなのはなかっただろうか?

 

なんだかぼや~っとしてるんですけど…。

これはいくつかの原因が考えられる。

1. ピンぼけ

ピントを合わせてからシャッターボタンを離してしまうと、次にシャッターボタンを押した時点でピントを合わせ直してしまうので、最初にピントを合わせた所とズレてしまうぞ。半押しの感覚をつかもう。

 

2. ブレ

ブレには手ブレと被写体ブレがある。手ブレはカメラを持つ手がブレてしまうこと、被写体ブレは被写体の方が動いてブレてしまうことだ。これを防ぐにはシャッタースピードを調節してやればいい。

 

3. 絞りの開けすぎ

周囲の状況によって、カメラが絞りを開きぎみにしてしまうことがある。そんな時は絞りを調節してやる。

 

のっぺりして何を写したかったか分からない…。

ひょっとして写真の隅々までピントが合っているように見えるんじゃないだろうか。 これは、絞りすぎかもしれない。
また、被写体との距離が遠すぎる時も全体にピントが合っているように見えることが多い。

 

背景が真っ暗に…。

夜景をバックにしてフラッシュを焚いたら人だけ明るくて背景が真っ暗になってしまった…。フィルム感度は適切だろうか?日が暮れてしまった後だと、ISO感度100では厳しい場合もある。ISO400や800などの高感度フィルムを試してみよう。
カメラに任せて撮るとこんな写真になりがちだ。これを何とかするには少しだけ覚えることがある。

 

カメラは手助けはしてくれるが、積極的に表現をすることはない。それが機械の限界。だから、イメージ通りの写真を撮るには、構図や被写体選び以外の部分も考える必要がある。ここからは、数字が出てきたり、少しだけ難しそうな話になる。けれど、いきなり数字を覚える必要は全くないぞ。どんな操作をしたらどうなるか。それが分かれば充分だ。カメラを頼りにしつつ、少しずつカメラに口出ししていってみよう。

 

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