カメラ講座

第7回 狙いを絞れ!
(絞り優先AEモードで撮影)

シャッターと並んで、写真をコントロールするのが、「絞り」というメカだ。シャッターが、光を当てる時間をコントロールするのに対し、絞りは、レンズを通る光の量そのものを変化させる。

 

絞り

絞りは、露出をレンズを通過する光の量で調節する機構だ。F値という数値を用いてF4.0、F4.5、F5.6、F6.7、F8.0…と表す。カメラでは、4.0、4.5、5.6、6.7、8.0…と表示される。F値を大きくする(絞り込む)と、レンズの中の光の通り道が狭められ、一定時間にフィルムに当たる光の量は少なくなり、F値を小さくする(絞りを開ける)と当たる光の量は多くなる。

 

F4
絞り開放(F4)
F8
絞り(F8)
F22
最小絞り(F22)

 

露光量

 

絞り値小さい
絞り値小さい
適正
適正
絞り値大きい
絞り値大きい

 

絞りの変化による効果

 

絞り値F2.8
↑絞り値 F2.8

絞りが開いている
(F値が小さい)と

ボケが大きく、メインの被写体だけにピントが合い、背景から浮かび上がるように写る。

 

絞り値F2.8
↑絞り値 F32

絞りが閉じている
(F値が大きい)と

ボケが少なく、手前から奥までピントが合った写真になる。

 

絞りを自分で変えることが出来るのがカメラの「絞り優先AE」モードだ。カメラでは「A」または「Av」と表示される事が多い。このモードでは、選択した絞り値に応じて、カメラが自動的にシャッタースピードを調節して、露出の失敗を防いでくれる。

 

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